フロービジネスからストックビジネスへの移行を試みたい
目次
ストックビジネスを不動産業で説明すると
ビジネスの形態には、フロービジネスとストックビジネスがあり、
どちらにも、それぞれの魅力があります。
不動産屋さんに例えると、毎月の管理料というものがストック、物件の売買はフローです。
一部屋の家賃の5%くらいの管理料を考えると、5万円だと2500円。1棟のアパートが10部屋だと25000円。これは、額にすると小さいけれど、毎月、毎月、コンスタントに入ってくる安定収入です。(ストック)
一方で、アパートを一棟、販売すると、手数料が3パーセント。5000万のアパートを売ると、150万円の売上が一瞬で立つわけです。(フロー)
これは、大きいですよね。
でも、1年を通じて、いつ何棟のアパートを売れるかは分かりません。管理料のように、来月も再来月も確定しているわけではない。
そして、管理料というのは、最初、契約しているアパートが一つだったとしても、契約がどんどん増えていくと、その月額も上がっていきます。そして、売買でもされないかぎり、ずっと続くのが管理料。
そう考えると、販売益で大きな額を得るのは、嬉しいけれど、管理料のような安定収入があると、経営や安定します。
フローとストックの違いを不動産業に例えるとこんな感じ。
ストックビジネスは、誰でも代わりが利くビジネススタイル
ファンビジネスという言葉があります。
〇〇さんだから買おう、、という、信頼関係でビジネスが成り立っているもの。
フェイスブックでは、顔出ししなくてはいけないし、
アフィリエイトサイトも、最近は、誰が書いたものかが分かる方が選ばれる時代。
実名で情報発信していること自体がリスクを取った行動。
だからこそ、実名で書いている人のブログ記事を信用しています。
/実名顔出しのブログ記事しか信用しない理由 https://t.co/jt2E4wPgZR— やぎぺー(八木仁平) (@yagijimpei) 2017年7月16日
自分をさらけ出して、発信し、ファンを増やすことは、今の時代のビジネスにはとても大切。
でも、会社を作ったとして、その企業価値を考えると、「ストック性のある企業」の方が断然、価値があるのだそう。
でも、考えてみたら当然です。
Aさんがいないと成り立たない企業は、価値はない。
企業買収した時に、そのまま安定収入を引き継げることは、その価値の高さを物語っている。
つまり、ストックビジネスというのは、
①来月、再来月の売上がすでに見込まれていること、②ビジネスを売ることができること、その2つがその定義となっています。
ストックビジネスをもう少し説明すると、、
フィットネスクラブとか英会話スクールとか、月謝制のビジネスはストックです。
リースとかレンタルなどもストック。
メルマガのシステム料などもストック。
まだまだありますが、詳しいことは、この本に書いています。
最近、流行っている、オンラインサロンとか、月額制のコミュニティなどもそうだと思います。
ストックビジネスの教科書の著者の大竹啓裕さんは、
「ストックを作ろうと思った時、月額制のコミュニティを考える人が多い。」と言われていました。
居るだけで価値のあるコミュニティならまだしも、毎月、定期的にコンテンツを提供するタイプのコミュニティは、コンテンツ提供が大変そうです。
コンテンツの出せる量を考えると、サロン会員の平均的な参加期間もだいたい予測が立てられる。
なので、新規を入れつつ、参加期間を長くする工夫もしなくてはいけません。
その辺の工夫を、大竹さんは、『チューニング』という言葉で表現しています。
ストックビジネスは、その作成がとても地味で時間がかかるけれど、その価値はとても大きいので、フローで売上をカバーしつつ、ストックの形成を試みたら良いような気がします。
サイトもストックビジネスとして売れる
最近は、顔出し、顔出ししないに関わらず、アフィリエイト収入を目的とした、サイト構築をする人が多いです。
いいえ、最近ではなく、もう何年も前から今に至るまで、相変わらず、、、です。
ある程度、アクセスが集まるようになったサイトは販売することができるそうで、
サイトのM&Aみたいなことを扱う会社もあるようです。
毎月の安定なアフィリエイト収入があった上で、バイアウトも可能なサイトが出来たら、安定したストックビジネスを手に入れたことになりますね。
ブログというのは、自分を知ってもらう目的でも使われますが、検索からでも流入数が見込めるものが出来ると、フローとストックの両方が実現する媒体になると思います。
なので、
どうせ、書くなら、ワードプレスの方が良いかもしれないというのは、私の個人的な考えです。
これからのビジネス構築は、フロービジネスをしながら、ストックの種をまく
ストックビジネスというのは、かんたんに出来るものではありません。
でも、ストックは、最初から意識して作らないと、たまたま出来たりはしないそう。
「月収7桁」とか「月収10倍」とか、そういう謳い文句を使う(←個人的にはシュミではない)人がいて、そこに心が動かされる人がいると思います。
単発の大きな収入は、それがコンスタントではない限り、経営が安定しにくい。
ある程度の組織と資金力がない個人が、高額商品を売り続けるのって、けっこう大変。(苦労している人ばかり)
なので、
私は、個人で仕事をしている人は、小額でも良いので、ストックビジネスを積み重ねていくと、ビジネスは発展しやすいように思う。
では、
どうしたら、ストックビジネスが作れるのか。
それは、一つは、【コミュニティ活用】に鍵があると思います。人が集まり続けるコミュニティ、価値を提供し続けられるコミュニティを作るのは、一番、取り組みやすい一歩ではないでしょうか。
どちらにしても、
まずは、ストックビジネスを知ってもらい、自分のビジネスがストック化できるかどうかを考えてみるとよいと思います。
私もフロービジネスをしながら、どうやってストックに移行していくかが、今のビジネスの課題です